米国のダム撤去を促した人物

こるとれーんtone

2009年03月26日 20:01

 ダニエル・P・ビアード
 元アメリカ開墾局総裁

その頃、私は世界で最も重要なダム建設機関の一つである
アメリカ開墾局の総裁を務めていた

私は当時のスピーチの中で[アメリカのダム建設の時代は今や終わった]」と述べた
ダム推進派はすでに大規模ダムの建設に対して市民や公的支援を得られなくなって
いたのだ.そして私はその時、ダム建設の時代が終わり、
維持可能な河川の復元を 
原則的指針とする時代がゆっくりではあるが到来すると述べた

私のこのような声明は、日本や世界の多くのダム建設推進者にとっては
ショックや落胆を招いたようである.批評家達は私のコメントを単なる私評で
トレンドの推移を示すものではないと批判した

ところが以降、 アメリカ合衆国での新たなダム建設事業資金は消え失せ 
世界ダム委員会が設立され、2000年には大型ダムプロジェクトには
技術的、財政的、経済的な面で大きな欠落点がある ..と報告している
この報告書は
世界中の大型ダム計画に反対する声を強く反映している
そしてアメリカ合衆国においては、河川管理における新たなトレンドが現れつつある
我々は河川の破壊ではなく、河川再生の時代に突入しつつあるのである
我々はダムやその他の構造体が根本的には川やその周辺の人々の暮らしを変えて
しまうことを知っている.
アメリカでは、川を自然の状態に戻すためにダム、運河やその他のコンクリートの
建造物がどんんどん取り除かれつつあるのだ.


私は、日本は河川マネージメントにおいて大きな転換点に差し掛かったと感じている。
いくつかのダム建設計画は延期され中止にも追い込まれている。日本は世界
においてもダムの代替案を示すリーダーになることができる.そして、
そうならなければいけない.


後にダニエル・P・ビアードは日本を訪れ
長良川河口堰のゲートが閉じるのを 沈痛な面持ちで見つめていた.


     
                 


        electric light orchestra  .. true. twilight




 ロボットは 我々の友人になりうる. blackマネーとは無縁の存在であった.
   美しい水の花が咲き誇る無防備な純真の中にノーブレーンが浸透しなければ    
   それらが無能で役立たずなことはなかっただろう.もしロボットが野蛮な反乱をおこすのなら
   そこには多分に人間の傲慢が介在している.
    人もまた善意なる生き物であったはずだ.   ロボット.サイボーグ.ダム.
   巷を造形する者が傲慢に溺れたとき その箱は崩壊する                    
                                  
                                      bell.tone

 この記事はダニエル・P・ビアードが、来日した当時の関連記事の発言から抜粋したものです. 
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