夏雨BLUES

こるとれーんtone

2011年07月20日 17:45

  冷たい雨が続いて海水温が上がらなかったせいで渓陽は静寂に過ぎて行ったが
  奔放な陽射が照りつけ拡張した硝子細工が零れ落ちる水門が開くと 
  堰堤の上を大きな雨鱒がいっきに遡上していった.


   

   
     
   
   熱帯と化した密林で鷹揚に背伸びしている枝の隙間から覗くと
   遡上してきた雨鱒に寄り添う小群を見つけた. 
   道東国境以前では海水温が上がる真夏に故郷である深森渓を目指す群れがいる
   遡上する鮭も少ないから秋まで待っている必要がないんだろう.

   数、sizeどちらも道東には遠く及ばない
   この釣りでは最初に小さな鱒をかけた時点で大鱒への旅は徒労に帰してしまう.
   店仕舞いの時間が来る前に丁寧且つ繊細にsoして大胆に大鱒を魅了しなければならない


        

   木陰になったカーブから大鱒は追っては来るが食いつかない.
   しまいにあたしの傍まで来て大jumpをして帰っていった.
   完全に遊ばれている感じ. お手上げ!!-_-;
   そこで手前の瀬にdeep.redなウィッグルニンフを流して、scale.capa
   ながらeeファイトをみせてくれた三尾をかけてfinal blue.
    アングラーの存在を見切った大鱒はプールの表層を余裕綽々に泳ぎ回っていた.

    


     
 
   夏雨鱒の季節、そんなに焦ることはないけれど
   次の荒瀬に鱒が入っていなかったら... 増水した流れをひた歩くことになる.
   上のプールは水が溢れて鏡の水面になってるに違いないだろうし...
   こうしてアングラーは夏雨BLUESを口ずさむ  来年まで待つことになりそうかな.




           


           

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