2008年04月21日
支笏湖 舶来鱒
夏の夜明けに似ている 車を降りて so思った. ポラロイドグラス越しにトリコロールが
降り注ぐ水面をみつめていると 鱒の残した波紋がひろがっている.
またよそ見をしていたんだな.
放射状のフラスコを揺らす 柔らかな風が吹いて
波が僅かに翻ると 沖で大鱒が水をたたいた.
届かないから平和なんだ. 西欧帰りの茶色い鱒 .. ずっと そこにいてくれよ.

ニールヤング .. カウガール.イン.ザ サンド
2008年04月10日
支笏湖 鷽にみとれて
軟らかい口笛を聞いた気がした。 絡み合う枯れ枝の枠に尾の長い小鳥..その胸もとには
鮮やかなうす桃色が見えた。 鷽.. 逆陽を背おった色彩に 目を凝らしているうちに
釣りへの集中力は跡形も無く消えうせてしまった.そんな時に限って悠々と鱒がボイルを始める。
支笏湖とはそういう湖だ。 大きな湾の端の砂浜が岩場に変わる場所で
不意にrodが のされた! あがってきたのは 褐色の残った シャープなブラウン.
懐かしい姿態 .. 美しい .
久闊を叙す鱒との 再会に 心は軽くなった
戻り際 岸に近い波間に 意味深にもり上がる波紋を見つけた .. ラインを放って..。
n.. また口笛を聞いた気がした .. ついてきたのか
はっきりとは聞こえない謎めいた 鷽の声に魅かれて 背後の森に視線を移しかけた。
手元に.. グンッ!! ひったくる感じのアタリ rodをあおったが かすりもしない。
..絵に描いたような遅あわせ。 どうしようもない。
私は 森の中へ枝渡りしていく鷽の姿に見惚れていた。
シーズン始めのここ数日 自然の憧憬に とらわれてしまっている。
どうやら....私は こういう性分らしい。
ニール.ヤング .. ヘルプレス