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2009年01月30日

ダムは山になれない 、襟裳の森裁判

          
          
この記事は僕らの記事ではないため  コメントは頂けません

数年前、恵山へ向かう尾札部でのことです. この付近の川は天然温泉が湧いている為、
ほとんど釣りにならないのですが .. 砂利が堆積し水量の少なさを不審に思ったその川は
山崩れでも起きた為の対策なのか砂防が連続してできていました,
pla.tとこの川を調べたレポートを記事にしようとまとめて
いたのですが 知人から、この川の詳細をかいている「流域の自然を考えるネットワーク」さんの記事を紹介されました
 
たまには他の団体の方の記事を皆さんに御覧頂いては と思いましたので
こちらのネットワークの記事を紹介しようと思います.
このネットワークは次のように書いています


建て前だけは立派なのに、「無視される保安林」の実態を露骨なまでに反映している

雨で危険になれば通行止めにすればいいし、崩れたら復旧すればいい。
谷止工を設けて土砂崩壊や流出を防がなければならないほどの道路ではない。

しかし、土砂を川水と遮断するような配慮は一切していない。せいぜい土嚢を積むだけであり、
こうしたやり方は北海道ではどこでもほぼ同じである。雨が降れば泥水を流し出す
ことへの配慮などまったくしない。

構造物は長い年月にわたりアルカリ分を川水に染み出させる。
水質は川水の基準流量が小さいほどアルカリ化し、pH値を高めてしまい、
魚を棲めなくする。そのような川に稚魚を放流しても育つ可能性はゼロに等しい。
水質を改善したにしてもこのように荒廃した状態では
魚が棲める環境にはもうないことを示している。

1〇0年に1回の豪雨による土砂災害を想定して造ったダムが
倒壊したことは何を意味するのか?


私達が見た小河川のダム施工や河川改修工事の中には手抜き工事があり造って数年後に崩壊し
またタイマイを投じて工事にゼイキンが投入されている

たとえわずかに小さなサカナしか棲まない川だとしても 美しい渓流が痛々しい姿に変貌していく
同様に 襟裳山中で 自然林が人知れず伐採されていた事件がありました。此れは 北海道知事にかかる案件です 
襟裳の森裁判 と言います 大変な事がおきています。  

襟裳の森裁判とは 猿留川流域で森林伐採
自然が好きな皆さんなら此処はご存知のように豊似湖を含む数少ない原始の自然が受け継がれている地域です
近隣には北海道南限のケショウヤナギ林が存在し 貴重な猛禽類シマフクロウ.クマタカ.ハイタカ.オジロワシやナキウサギ
絶滅に瀕するコウモリetc絶滅危惧種が懐に育んでいます 

当該河川流域には多くの支流其処へ繋がるきめ細かな水脈がありますが平成16年
これらの本流、及び支流において、集中的に天然林が一本残らず皆伐されてしまいました。
上流部では水源かん養保安林内が伐採されました 書面には無い越境伐採etc まさに人知れず切られたという内容です

此処は一雨降れば 車が洗車できるといわれる程、集中豪雨が停滞する地域であることは有名です。
皆伐地域の急峻な斜面には小川が多く豪雨に見舞われれば斜面が崩壊する事 
それらが堆積して水質が落ち沙流川で減少した柳葉魚のように遡河回遊魚の産卵床が失われることや 
増水による河川氾濫が起こる事etcは容易に想像がつきます

水を守る自然林が消えた場合  二風谷ダムに起因したような堤防の決壊や土砂流出による
自然破壊が進行することは目に見えています

人的損害としては増水による住居財産への被害、漁業増殖事業の影響が考えられ襟裳地区では過去の災害から顧みて
森林再生が行われてきた歴史があります。
北海道は道民の私的及び公的財産を守る立場にあるのです

そして価値がないと見られる枝木は放置され河川に流れ込んでいました 猿払でイトウ遡上障害となった
全国報道されたあの行為、まだ続いていたかと  被告らが言うように此れが山林整備という行為であったなら
なぜ高価な木材だけが綺麗に消えているのでしょうか これは初めから道民の共有財産である自然林に対して商売を目的とした
伐採では無かったのかという疑問が起きます。

林野庁は森林のもつ公益的機能が代替措置の建設コストと等しいと認めている。
北海道は平成14年から森林の公益的機能を重視した森づくりをすると宣言しています。
木材生産のための伐採はやめた筈ですが  なぜ このような皆伐が黙認されたのでしょうか?

此の裁判は2005年以来 長い歳月が過ぎていますが 係争中です

  

Posted by こるとれーんtone at 00:03Comments(2)襟裳、森裁判