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2008年07月24日

気まぐれレイン

森を失くした川原には土砂が堆積していた.
これといった　アタックもないまま放浪していたのだが
手をかざして空を　見ると　
太陽の位置はレスト.タイムが迫っていることを告げている.
昼過ぎには降り出すらしいから　雨の音が　目覚まし代わりになるだろう　..　



tantantan!tan!　　..ta tatata!!　けたたましい雨音にたたき起こされ　
外を見ると　思いのほか強い雨　　..........
ワックスの　きれたボンネットの上で　大きな雨粒が飛び跳ねている.
このまま一日　終わってしまうかもしれない　.. 慌ただしくジャケットを羽織って
シャワー.レインの中へ飛び出した.
下流の　..大プール.渦を巻いている 白泡の坩堝に
モズの眼をしたフライが吸い込まれていく.　　　ト゛ンッ! ! 　　　　





アタックの直後、プールを一気に駆けくだるspeedは　フックの先についている鱒が
so 小さくはないことをあらわしている.　ドラグを効かせて　スプールをサミング..　
巻き返しを通るたびにリールのラチェット音が森いっぱいに鳴り響いている.
2プール、3プール　.. ようやく浮いたブラウンは　濃いfalio.カラーにつつまれていた.　　　　　
いつのまにか弱まった　小雨の粒のひとつひとつに　淡い陽射しが　散りばめられる.　
気まぐれレイン　..　やむなら先に言ってくれよ　
.. と、ひとりごちながら
ブラウンを流れへ戻すと　　出会いの想いを際立たせてくれるように　　
やわらかな　水音　を　残して　跡形もなく消えていった.　　



　


セロニアス.モンク　　..　　ルビー.マイ.ディア

　
  

Posted by こるとれーんtone at 20:43 │Comments(10) │フライ類│潮風street日高河川

2008年07月12日

真夏のキリマンジャロ

モンスーンが立ち込める滝のカーテンをくぐると一番目の夏が目を覚ました.　
　.no.matter.whatな広い掠れた流れ
先住民のドラムの　音にのせて饗宴する鱒たち　
気付けば小アメの　山なのに軽佻浮薄なダンスにのせられてしまう. 　
尽きることのないエモーショナル. 　にぎやかなプールを
離れた　僕は　遠い　荒瀬を目指して　ひっそりとウェーディングを始めた.











　

hank.jones　 ..　インア　センチメンタル.ムード   

Posted by こるとれーんtone at 18:12 │Comments(12) │フライ類│潮風street日高河川

2008年07月06日

マージナル　旅する鱒たち




潮風ストリートを東へ向かい　　峠下の川へ帰ってきた.
一本物の長いリーダーを遠くから　送り込むが　回想するたびに燻っていた妄想の　虹鱒は　
どこかへ行ってしまったのか.　　こつこつとフライをつついて来るのは
潮風から戻った野生たち　赤い色に変えてみたら　ジャンピング.アタックになった!
ああ、きょうは　そういう日なんだ! 　もっと渓流味のある速瀬へいってみよう!

　


#10のウェットが　浮き上がると　ドライアタック並みに　水面から飛び上がるアメマスたち.
勢い余るジャンプ! 　楽しい! 　溌剌としている! 　ずっと　この時が続いてくれたらいい
季節を旅する鱒たち　僕を遠くへ連れて行ってくれ.





セロニアス.モンク　　.. 　in.walked.bud


　
  

Posted by こるとれーんtone at 00:03 │Comments(6) │フライ類│潮風street日高河川
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