　　　　moonstone.lake.zone.支笏湖　空飛ぶrod　e:ただ　それだけのこと oct.2nd.a　　　

　　　　moonstone.lake.zone.支笏湖　空飛ぶrod　e

失われ行く自然。狭壁の果てに追い詰められていく鱒たち、歴戦の大物たち　　　　　　　　　　　　　　　　　　末裔は、もうどこにもいない。　在来も外来もありはしないばら撒かれた子孫が　　　　　　　　　　　　　生きながらえているだけ。でかい鱒と出会う時はいつもさすような風が吹いていた。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　瀬戸際なのは俺も同じ。　[最後の戦い]に行く前にもう一度でかい鱒にあっていこう。　　　　　　　　　　　　　　　　since.2006.plus.one.oct　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　eo.todd.ca~se we've ended as Lovers　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

2007年10月13日

ただ　それだけのこと oct.2nd.a　　　

柴山沿いに伸びる低層湿原には蒼サギが群れていた。　山麓には2つの沼があって　
小川で海と繋がっていた頃は　サクラ鱒がのぼっていた。
浜際に鉄塔が建ち、おまけの排水溝ができてから、沼の周りは乾燥し
小川は涸れて　今では海と繋がっていない

.沼で暮らしていたヤマベは、あっという間に姿を消した
数年たって訪れた時、そこにはブラウン.トラウトが住むようになっていた。　
大きくてもロクマルどまり浮かべて置いたフォームドライに間をおいて出てくる.
昔から人が来ない釣り場だから　......
のんびり昼まで釣ったが、　世間で言うほど大繁殖は、していないようだった。　　　
帰りに浜へ出ると昆布を担いだ少年に声をかけられた。　
「つれたかい?ちゃんとリリースしてよ。あそこは俺の釣り場なんだから。」　　　　　　
そういうと　笑って　波打ち際へ、戻っていった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

ただ　それだけのこと oct.2nd.a　　　