2010年03月10日
溶存酸素 dissolved oxygen
一見クレソンがおい茂る渓鱒の楽園に見えても人為的に 河床の水中植物が攪拌され水質が変化し
やすくなってしまった河川は 鱒たちにとってヘトヘトフ~-_-;な環境のようです。
初夏は虫達や水棲生物が羽化する躍動感のある季節ですが
猛暑の続く時期には水棲植物も呼吸してたくさん酸素を発散しますから 小さな鱒は昼間は
なるべく藻の陰でボーっとして小さなニンフをついばむのが健康には一番なのでしょう.
がたいが大きな鱒は これでは たりないので普段では考えられない程のザンザカ!!な
溶存酸素が多い荒瀬に姿を現します.
私は未だに夏は暑すぎるので大鱒がシャワーを浴びにきている.. と思っていますが-_-;
河川上部では、水面が波立ち酸素のとけ込む量は多いんですが速度の弱まる下流では滞留した有機物も
増える為 溶存酸素量は低くなってしまいます. bod値が高い下流域で、溶存酸素量が低くなると
大量の微生物が増えさらに酸素を消費するという循環が繰り返され 見た目には透明な川であってもそれらが出す
分解物質が、独特の硫化水素系な匂いを発しこうした酸素が足りないところでも
暮らせる赤い色素をもったレッドワームたちが闊歩する水域に変わってしまいます.
ですから 夏場の川で 鱒の姿もみれず 水の中に赤い色素をもった生物を多く見かけたら
一見透明な水に見えても水質は辛辣な方向へ向かっています。通過する鱒はいても定着していた大鱒は何処かへ
いってしまい産卵数も減っているでしょう. 私は rodを持って この川を 訪れることは もう、ありません
どの川も そうした川にならないことを 願っています
千歳川は水中に藻が生い茂るspring.creekです バイカ藻が 人為的に攪拌される
ことのない水域が残されている 千歳第4underは 多様多種な水棲生物に様々な
栄養と安定した溶存酸素を 供給し続けてくれています.
Posted by こるとれーんtone at 19:16
│水質について