2010年04月16日
真実は小説を越えてカニ
I've Never Been In Love Before
Chet Baker - Time After Time
真実とは俄かには信じがたいブツである サクラマスと同じ距離を海から遡上してくるカニ、
此小さな絶滅危惧種が 千歳川にいると言ったら信じて頂けるだろうか.
海から流れに逆らって 川の上流域へ遡上する藻屑蟹体に細毛 足に縁取る黒毛を
持つ甲幅僅か≒~6センチ アムパヤヤの生き方を知って 驚く方がいるかもしれません.
海で産卵するモクズガ二の卵はメスのお腹で守られながら海水中で孵化します.ゾエア幼生の頃は1mm程度、
尾の着いたプランクトンの形をしていて 脱皮を重ねメガロパというエビのような体型に変化します.
海洋で暮らせる彼らが なぜ河川生活を選んだかは 永遠の謎ですが、
彼らはこれから河川の上流を目指して過酷な旅へでます.
浮遊プランクトン.メガロパは いつ河口へたどり着けるかわからないまま 潮流に乗って
見知らぬ河川まで旅する固体がいると言われています.
なぜ 其処までして ... 彼らは河川上流を目指すんでしょう
海水が河川水よりも比重が重い事を利用して河口へ近付く事はできても体の軽いメガロパは川の流れに逆らって
遡上することはできません 彼らは新月の夜 潮の干満に乗って河口内へ引き込まれるのを、じっと待ちます.
チャンスがきてやっと河底に辿りついた後 潮が満ちてきた水中でいっせいに
殻を脱ぎ捨て始めてカニの姿になって川を遡り始めます.
強い脚力を持っているとはいえ つかまる所が無ければ押し流されることを厭わず.時には 地面へ這い上がって
岸づたいを歩き 渇水した水路では雨が降るのを待って上流を探しコンクリート障壁によって
幾度行く手を見失っても あきらめず 様々な難関を乗り越えて 逞しく成長していきます.
こうして数年かけて河川上流まで行った固体は 川、湖を選び様々な暮らしに着きます
しばらくの聞 やっと河川での暮らしに慣れ始めた頃 3年程で 成体の大きさになった彼らは海へ
旅立ちます 途中仲間に 出会えなければ孤独な旅になるかもしれないというのに 再び 海をめざして ...
此 カニには 謎が多いです ... 実例の反照が積み上げられた定説を書きましたが
実際に 浸透圧の造りや海水産卵しか確認されていない事実を 重ね会わせた時
同じ カニが千歳の山奥に棲んでいるのですから ...
生きている者が暮らしていくすべetc ......... 色々と考えさせられました. ん~ ...
Posted by こるとれーんtone at 19:16
│支笏湖のプランクトン│北海道のエビベイト.ヨコエビ.ザリガニ甲殻類.巻貝の種類.