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2013年02月10日

支笏湖 栄養塩、甘酸っぱいシロップ 

冬場はすべてが眠りにつくという印象が強いですね 湖水は透き通っていて栄養が少ないように見える
これは僕らが水道水の暮らしになれてしまっているからですね 
昔から井戸水や湧水で暮らしている人には色々な変化が見えているんだろうなって思います。
湖をひとつの容器にみたてて栄養塩をミカンの皮って考えてみて下さい。ミカンの皮からは甘酸っぱいシロップが
浸みだしていて 湖水に漂っています。湖底に沈んでいるものもあります。


冬場の湖水は≒4℃付近になって表層から湖底まで循環していられるでしょ。ですから冬場は安定して豊富なんです。
底にたまっていたミカンの甘酸っぱいシロップを表層で味わえる季節です。 栄養塩は夏場、目視できるような水草や
甲殻類程の賑やかさはありません。植物プランクトンの栄養になる、ケイ酸塩・リン酸塩・硝酸塩etcのことを
栄養塩類と呼ぶのは植物プランクトンが動物プランクトンへ受け継がれ更に甲殻類や大鱒を育てる栄養の
はじまりになっているからです  それは土壌や枯葉、微生物が暮らす豊かな自然があればこそです。


   支笏湖 栄養塩、甘酸っぱいシロップ 


水温躍層は夏場暑い時期ほど厚い壁になりますから冬場には無いんです。
soして 低水温に適した植物プランクトンというのがちゃんといて陽射しが暖かい日には
クロロフィル濃度によって増えていきます、寒さに強いstone.flyはこれを食べています。
波に揺られているカディスケースは仮眠しているハゼドンには御馳走でしょう。
冬場湖って閑散としてるようで水面下には目に見えない世界が息づいてるってことなんですね。


支笏湖 栄養塩、甘酸っぱいシロップ  支笏湖 栄養塩、甘酸っぱいシロップ 


春季ブルームになるとミクロな珪藻類がたくさんたくさん、微細な甲殻類やゾエア幼生、メガロパミジンコがこれを
食べて増えます。 目覚めたチビアメには嬉しいsizeです

夏に入ると農家では色んな作物が息づきますが 湖は夏場暑い時期ほど水温躍層の厚い壁ができてしまいます
湖底から栄養塩の供給はなくなって甘酸っぱいシロップが恋しい季節 水草は伸びますが植物ピコプランクトンは
減っていくようになります   勘違いしやすいですがこれに従って動物プランクトンは減っていくんです。
soして鱒に食べられていきますから動物プランクトンは小型なものしか残らなくなっていくんですね。

冬場支笏湖 甘酸っぱいシロップん波間で  鱒は泳いでるんかな^^.
ゴミなんか投げちゃあだめよ
 


  



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