2022年11月15日
支笏湖の水位変遷
支笏湖の水位は年間降水量によって変わりますが基本的に3 月に最も低く春増水の流入によって
上昇し 6 月になって水面が落ち着きます。その後 晩夏から初冬までは降水量の増加により
増えた湖水を貯蓄し、再び春の増水前に放水されて徐々に水位は下がっていきます
水が動くという事は ... so ネ ....
ことしは初夏前半の長雨が山々に蓄積され道南道央の湖、河川では長い間、増水傾向にありました。
支笏湖の水位幅は過去には≒2mということがありました。現状はやや多めという処です!!-_-;
支笏湖の水がどのように運ばれていくのか ......
千歳川が始まりとなる山線鉄橋の下にある千歳第一堰堤で取水されて 王子製紙の5つの発電所へ送水されています
先ず明治後期にできた第一発電所。此処は大昔に別所さんの娘さんが通っていた小学校があった場所で水明郷公園がある処です。
フェンスの中に貯水池があって遥か下の渓谷にパイプ送水されています。
次は大正初期に造られた第二と第三発電所、第四発電所。 昭和16年には第五発電所が第二と三の間に造られました。
建設当初は各ダムにヒメマスとアメマスが生息していましたがいまは釣り人の乱獲によって見ることはありません
おまけ話として支笏湖ブルーな透明度の話を付加します
60年代の記録では15~25mの透明度を維持していました。盛夏以降はクロロフィル濃度上昇によって
ターンオーバー前には15mより低くなっていました
支笏湖湖畔では80年代以前は温泉排水を湖水に流していましたが自然公園の水質保全という
趣旨に沿って湖水への温排水等を排除しました。こうした要因と結氷etcがあって
平成に入って 30.7m という驚異的透明度が測定されました....か最近は徐々に低下しています
原因は温暖化もしくは湖畔を訪れる人の増加とマナー低下と推測されています
釣り人が残していいのは 癒された想い出と足跡だけ でありたいものです
山線を走っていた蒸気機関車.三代目4号機は現在トマコマイの公園に佇んでいます
一緒に並ぶ客車は大正10年昭和天皇が発電所視察の際に乗車した貴賓車です
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Posted by こるとれーんtone at 00:51
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