ナチュログ管理画面 フライフィッシング  フライフィッシング 北海道・東北 アウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報

2009年02月11日

ダムは山になれない 美利河ダム階段式多自然型魚道?

plastic.tearsの実踏レポートによる 
階段式多自然型?魚道そのもののフツゴウナお話をします  

この魚道は 提体内にではなく支流忠志別へ迂回してつけられていますが 
ダム下の川が枯渇してから14年たっています.
時間がたちすぎていた為、ダム下に在来の多くは安定棲息できず
カワヤツメなどの産卵床も泥に埋もれてしまいました.
しかしダム下で増えすぎたQだけは大量に魚道を遡上
一度は落ち着いていた忠志別川のセイタイケイは再度崩壊. 忠志別 へのぼったQは..
soですダム湖へ降りますね.  深度の浅い事で知られる美利河ダム湖で増え続けて .. 
soです利別の源流へも遡上することになります.  

ブラッドマネーを注ぎ込んでみたものの. 
時間がたちすぎてから造られた魚道によって利別川産卵床は 2度も崩壊する事になります
そして、もう一度、さらなる崩壊が海へ降りないサクラ鱒によって ひきおこされます
その 説明をします

ダムは山になれない 美利河ダム階段式多自然型魚道?


第二バイパスとして忠志別を抜け利別源流へも魚道が延びるようです!
so、まるで縦断水路です. 築堤の状況からすると増水氾濫があった場合
このバイパス合流点から下は春などの過水圧のかかる時期には逆流して
河川氾濫をおこしやすい造りになっていました.
安定した山へ続く河畔林が根付かない限り、溢れて地盤が削りとられることになります

この魚道を サクラ鱒が遡上するのかということになりますが 
遡らざるを得ない為遡るでしょう. 上の水が綺麗と判断するでしょうから.
お馴染みの水圧の強い階段で力尽きるものが多く出ますし、
遡ったとしても産卵率は格段に落ちると思われます.
しかも複雑な縦貫水路並みのバイパス ..

 so.. 孵化したヤマベはバイパスを見つけて海へでられるのか?
    ほとんどはダム湖へ降りるんじゃないでしょうか



この図の赤ラインが完成した魚道、左から忠志別川が流れ込み 
   対岸右上からニセイ.ピリカベツ上から大きなトシベツ川が注ぎ込みます.
   赤い点線部が魚道延長箇所、緑色は道路です


    ダムは山になれない 美利河ダム階段式多自然型魚道?


この小さいダム湖へ、となると .. 多種産卵床の過密化そして小型化 ..
そのあとで起こる種の交代までは長い時間を要するでしょう.
これが さらなる産卵床の崩壊です.    
ここでも安定在来種であるアメマスは守られていません.

ダムができる以前ですが   
この忠志別は 瀬の多い川で同ダムへ注ぐニセイ.ピリカベツに続き
カワヤツメ、ハナカジカの産卵がみられ  
トシベツ源流はアメマス、サクラ鱒の遡上する群れがみられた場所です
一河川の小さな流れごとに太古からの棲み分けができていたんですね
こうした自然に培われた棲み分けを偽物の川を造って 
ねじ伏せても 安定産卵は のぞめない それが自然の摂理というものなのです.

   美利河ダム 階段式多自然型?~は相当不自然 ..な物体です
はじめから忠志別を残してほんの少し上にダムを造ったらよかったのですから.

ちなみにこの魚道は  全建賞!??を受賞しているんですが

皆さんなら どんな賞を あげたいですか 

 

 
 
            
            the band  ..  time to kill



このブログの人気記事
支笏湖のサクラマス..エトセトラ
支笏湖のサクラマス..エトセトラ

丘っぱり釣り師 と 湖畔の皆さん
丘っぱり釣り師 と 湖畔の皆さん

支笏湖旧有料道路の斜面崩壊
支笏湖旧有料道路の斜面崩壊

竿が折れるという人の話
竿が折れるという人の話

2番目のセミ.Ⅴ     支笏湖セミルアー
2番目のセミ.Ⅴ     支笏湖セミルアー

同じカテゴリー(北海道のダム問題.)の記事画像
.流域の自然を考えるネットワークさんの活動
片羽がはずれたウェット  lm not in love
晩夏の線状降水帯..ダウンバースト
川は自然を躍動させる血管です
河川と関わる野生生物たち
North Angler’sノースアングラーズの記事から
同じカテゴリー(北海道のダム問題.)の記事
 .流域の自然を考えるネットワークさんの活動 (2025-01-14 00:14)
 片羽がはずれたウェット lm not in love (2024-09-17 11:52)
 晩夏の線状降水帯..ダウンバースト (2024-08-31 12:28)
 川は自然を躍動させる血管です (2023-01-21 11:58)
 河川と関わる野生生物たち (2023-01-15 05:38)
 North Angler’sノースアングラーズの記事から (2023-01-11 06:17)
この記事へのコメント
・自然破壊で賞
・税金の無駄遣いで賞
・景観を損ねてるで賞
・遡上出来ないで賞 
        etc

月並みですが、幾つでも思いつきますねw
もう少し、もうちょっとでも
配慮出来ないモノなんでしょうかねぇ~。
北海道への愛が足りないですよね。
Posted by sumik5sumik5 at 2009年02月11日 16:35
こるとさん、おばんス。
あそこがサクラ鱒湖になるって事スカ?
下っちゃったのがマネーを食べるサイボーグの
全雌三倍体サクラマスなら一尾も帰ってこないんスネ!
それにしても日本一の魚道の杜撰さには
オイラ世界一、辟易しますな!
多様な生態系ってのは まともな自然あっての話でェ
こんなダム内に過密化したらオ魚ツライんでないの!!
いつも思うんですが出たがりのゴヨウ研究者ってのは
ドーしてこうもあたまヨエーンスカね! 
だってさ研究って世の中の為にある訳ですよ
こいつら自身が世の中の為にならんってのは
これドー言う事ムキャー!! ヾ(`Д´*)ノ
  
ところでudossanカスミテイの聞いてたとこで、あれから
色々調べたんスがわかりやすい本もなくて 
水がひけてくとか逆流してくってとこが
ふだんは遊水池ってカラってことスカもいちどオセー手!
ちなみにオイラのあげたい賞は
日本一不自然ガタガタ魚ドー賞 
こんなんで日本一なんて、世界一はずかしいで賞
はるみ知事の言う自然はどこで賞(≧Д≦)ノ ウワァァン!!
Posted by 22時 at 2009年02月11日 23:44
sumikさん、おばんです. 自然破壊で賞と
税金の無駄遣いで賞は美利河ダムには
はずせません.ダブル受賞です!!
景観を損ねてるで賞は素朴かつ知的物知りsumikさんの
ご意見 ..景観を損ねるダムの論争がおきている
最近の世情にはぜひ!
遡上出来ないで賞は、ホントここ!!
なんですよね. うまくして大量にサクラマスが帰ってきても
この幅、この水圧で混雑したら静狩のサケみたいに
先へ進めずダウンしてしまいますものね!!
どういう意図なのかさえ効果の見えない漁道です.
sumikさんからは造るなら質素かつ、まともであれ!
と言うご意見でした<(_ _)>
Posted by こるとれーんtoneこるとれーんtone at 2009年02月12日 19:55
おばんス. 22時さん
あそこは浅すぎるからサクラ化しても大きくなれないと
思います. 食べ物のとりアイが落ち着くまでは
対象外とスモルトのプール化になるでしょう
それが、マネーを食べる全雌三倍体サクラマスなら
要らない魚道になります! 意図がみえてきません.

発明にあとづけ説明する批評家がゴヨウ研究者
の実力範囲ですから、あた〇ヨエーンでしょうね!
世の中の為にならん人にモノ造らせる事は
やめさせてアマクダリーな無ノー協会も解体しましょう!  

霞提ですね! ワンコの散歩する土手に浅い切れ込みを
いっぱい造ると溢れた水が遊水池に流れ込むでしょ
引けていくと逆流します
遊水池はふだんはカラ! もしくは牧草地や畑地だと
吸い込んでくれる良さがあります

日本一不自然ガタガタ魚ドー賞 
こんなんで日本一なんて、世界一はずかしいで賞
はるみ知事の言う自然はどこで賞
これって、はっきり聞きたいものですね.
どこにあるっていうの知事の守った自然て! ..
Posted by こるとれーんtoneこるとれーんtone at 2009年02月12日 20:25
コレじゃ、バイパスじゃなくて環状線ですね。
生物がたどり着けないような難しいところへどれだけ水を通せるか!
一番に【水路賞】。

コレ作る前に自分たちが一体何を作るのか、考えなかったんでしょうかね?
Posted by yamada at 2009年02月12日 23:40
おばんです. yamada さん、
メンドウ話にお付き合い頂いて、ありがとうございます<(_ _)>
なるほど! この造りでは長ければ長いほど危険がいっぱいの
環状線だと .. サカナの事を思えばこんなものつくれません.
遡上期でない暑い季節にここに入り込んでしまったオサカナは
とっても可哀想です.  魚道は短くて確実がいい!!
それができないのなら本物の川を残すのが一番!! 
なんてものをつくってしまったのやら!! .. ホント
一体何を作るのか、考えなかったんでしょうかね?
予選落ちしたものの 裏取引で返り咲いた
シロート作の 水路賞 受賞!! といったところでしょう!!
こんなムダするなら町の割れた道をナオセ!!
と言った人もいるそうです. まったくな話ですよ.
Posted by こるとれーんtoneこるとれーんtone at 2009年02月13日 18:53
多自然という言葉そのものが不自然なのですよね。
魚道名目の公共事業が増えているようですが、魚道さえつければいいというものではないでしょう。騙されないようにしなければなりませんね。
Posted by 松田まゆみ at 2009年02月17日 16:11
松田さん、えりもの森裁判の件でお忙しい中
申し訳ございません<(_ _)>
多自然などという言葉そのものがまったく不自然です.
このように形ばかりで、大切な部分が自然にそぐわない
のですから、 魚道名目の公共事業費はダム排斥、
自然回復にまわすべきだと思います.
調べていなければ 騙されていた方もいたかもしれません.
機関は安心してまかせられる公共事業をすべきです
松田さん、blogを閉じられたのですね.
大変、為になる記事の詰まったblogでした.
長い間おつかれさまでしたね,
体を大切にかぐわしい春をお迎えくださいね<(_ _)>
Posted by plastic.tears-こるとれーんtone at 2009年02月18日 19:27
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
ダムは山になれない 美利河ダム階段式多自然型魚道?
    コメント(8)