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2009年03月30日

サンルダム建設反対 純血サンプルの還る川

当初、開発局から出されたサンルダム環境影響評価書には疑問の山が 築き上げられていました    
同書では、サンルダム富栄養化の予想を 中栄養としていましたが流入負荷が最も低い場合の数値予測に留まり
bodについては影響評価を避け皆さんの目につきずらい調査報告書にだけ記載 .. 
ダムの話も進まないうちから明らかな水質汚染隠しをする姿勢をみせていました.

サンルという川は 絶滅危惧種であるカワシンジュガイを育む事からわかるように森の栄養をバランスよく含む
良好な水質を保全しています. これらの崩壊についてモンダイナシとした専門家会を 調べたところ
委員8人中6人が開発局から仕事を受注している企業、法人で占められている事がわかってきました
開発局は関係隠しをしたつもりはない と述べたといいます


サンルダム建設反対 純血サンプルの還る川

洪水時の目安となる基本高水の設定も曖昧で 本流の堤防行程で済むことを大げさに算定しています 
天塩川においては本流の未改提区間で出水した事実があるもののその場所は放置されたままでした、
にもかかわらず、一支流の集水に過ぎないサンル川にダムを造ることには結び付けようはありません

動植物の崩壊については認めるが群生地は他にもあるから.. という無知な論法の後で
遡上するサクラマス産卵床の消失予想については民間研究者との間に倍以上の差が出ました
開発局は 埋もれた二風谷ダムの  例を出してスモルト放流への  [.......... !!-_-;]
期待を謳っていますが ダム能力の違いは歴然で流入量、貯水要領を回転率で
比べた場合 ×30もの差があり サクラマスの回帰が激減する事は
誰がみたところで、まちがいのないことです.
そして重要なのはこれらが サイボーグではない回帰する純血サンプルだという点です.
カイハツは 無駄の多い美利河ダム魚道の中間プール方式を持ち出しているようですが
出口が水流循環の弱い湖内となれば  やっとここまで遡上したサクラマスは溜まり水の
水質を察知して さらに過酷な上流への  遡上をしいることになるか迷って停滞してしまうでしょう.
そうなれば 産卵可能な卵も減っていくことになりますから. 
遡上マスは年々減っていくことになります. 現実に 秋に強行された実験魚道を
避けて安穏たる流れの支流に入ったサクラマスの群れがこれを物語っていました.


        
           サクラマスのふるさと.サンル川


皆さん長い間閲覧頂き、ありがとうございました.
1月から続いたダムは山になれないseriesはこれで終了します.
言葉たらずな記事でしたが、
ダムの水質、堆砂、排砂、洪水、魚道、関っている機関 .. 
この北の地で暮らす私達と生き物達の事  
少しでも皆さんの意識の中に残して頂けたら幸いです.

私もそろそろ、フィールドへ戻ろうと思います.
目を休ませて もう少し頭の中をからっぽにしてから ..


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この記事へのコメント
お疲れ様でしたm(__)m

私もここ最近、希少種の保護の実態について調べていましたが
調べれば調べるほど、気持ちが沈んでいくのは何故でしょうか?
天然記念物魚種、捕獲はダメだけど・・・
道路を作って、土砂を垂れ流してもOK
渓畔林を伐採して、生態系を根こそぎぶっ壊してもOK
文化財保護法に規制無し・・・

希少生物保護の法律でも
保護区域として開発を制限できるのは
日本全国で、たったの9ヶ所・・・

何なんでしょうか、この国は?
近い将来日本の国土は、コンクリートブロックの塊になってしまうんでしょうか?

『ライフラインを確保したら、後は放っておけ!!』
声を大にして叫びたいです
Posted by Kawatombo KenKawatombo Ken at 2009年03月31日 00:11
Ken さん、こんばんは。
そちらの源流の道路ですが 必要な物でも造りかたに配慮が
みられませんでしたね。 私の場合、希少種と指定した市へ要望を添えた
質問状を送ります。 その方が単なるクレームよりも進展をみる為です。
返事いかんによっては皆さんに公開しています。
地元の自然保護団体に現状をうかがう必要もでてくるでしょう。
この国の開発機関は造ったら造りっぱなし、希少種に指定してあとはナシ!
これは怠慢行為ですから、造ったセキニン、指定したセキニンを
果たさせなければなりません。
セキニンを取れないものは造れない筈です。
それでなくては機関とはよべませんからね。
インフラ整備は終わっていますよね。後は放っておけ!!
私も叫びたい気持ちです。
  
Posted by plastic.tears at 2009年03月31日 20:18
Ken さん、おばんです
アセスも希少生物保護も形はあるのに機能しない
こんな後進国の機関にしては随分とゼーキンとられてますね
ですからアングラーは抑止力を持っているんですね.
川に遊んでくれる鱒がいないということは連鎖的に人も暮らしていけない
環境破壊が起こっている .. ということです.
不要な工程はいっさいやめて頂きたいものです.
Posted by こるとれーんtone at 2009年03月31日 20:36
おっしゃる通りです。
私がどうこういうまでもなくサンルダムは無駄なダムであり、自然破壊の典型ですね。ゴーサインを出すアヤシイ専門家の方たちも、いい加減に自分のしていることを反省してほしいものです。本当に恥ずかしい・・・。
Posted by 松田まゆみ at 2009年04月01日 11:41
plaさん、bellさんのおかげで、
こうして真実の跡を皆さんに伝える事ができました.
日ごとに思うのは機関がクリーンにノーゼイ者の為になる事業を
できる機関に生まれ変わる
必要があるという、ごくあたりまえのことに尽きると感じています.
皆が平和に暮らせるという、それだけのことだと思っています.
Posted by こるとれーんtoneこるとれーんtone at 2009年04月01日 18:45
松田さん、長い間おつきあいただき、ありがとうございました.
自然保護の第一線で活動する松田さんのコメントに励まされました.
.ゴヨウな研究者のフハイ振りにはplaさん、bellさんともども
日ごろから呆れ果てていますが賢明なアングラーの皆さんには
伝える事ができたと思っています. 千歳川放水路の頃から一貫している
様々な分野の本物の研究者の方の活動に敬意をささげます.
.この一連の記事の間に起こったblogの件ですが
必ず再開される事を心待ちしています. 応援していますよ!
大変お世話になりました<(_ _)>.
Posted by こるとれーんtoneこるとれーんtone at 2009年04月01日 19:06
こんばんは。コメントを入れられる記事の最後がここだったので、ダムと関係ない話題ですが、お聞きしてみようと思いました。
支笏湖で某大学の研究室が市・漁協・水産総合研究センターとの共同研究としてブラウンの生態調査を行っているようですが、これに関して何かご存じですか?
研究に直接当たっている学生さんは、純粋に研究されていることと思いますが、共同研究先の面々を見ると、どういう結論を欲しがっているものか・・・
微妙な気がするのですが。
Posted by udosann at 2009年04月23日 03:12
人によっては、彼の地の水産アカデミーより東海、北里、長野の水産アカデミーの方が
先進的であると評価する声があります. 回帰追跡調査は純度の高いデータを得ると
いえますが 目的は効率よく捕獲する網を仕掛ける場所を特定する為とみられています.
魚類生態モニタリング調査の範疇で行われれば我々から在来種もまとめて駆除していると
いう指摘をかわせると思っているようです. 
実際には調査に名を借りたゲリラ駆除ですから無駄な調査といえます.
支笏湖ブランドをつけた養殖付けのヒメマスの為に湖を私物化し血税を
投入することはこの上なく無駄な行為です.
時代は 血税を要しない資源を必要としています.
アンチ保全型水産機関達は無駄な行為に固執して血税を食害しています.
この行為はなんのケーザイコーカもうまない投入です
なんにしろ彼らはブラウンを無駄なマネーで採っている.とはっきり公表すべきでしょう .
そうすればはるばる内地から来るアングラーが丸コマに泊まる必要もないでしょう.
別件ですが湖内ではウチダザリガニの調査排除も行われています.
別チームによってイトヨ類の追跡もされています. but利用価値が薄く
最大の食害をもたらしているQは追跡されていません.
アンチ保全型水産機関達は支笏湖を守るつもりは本当はないのだと思っています.
Posted by こるとれーんtoneこるとれーんtone at 2009年04月25日 23:06
 
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